こんにちは、平野 直美です。

私は「自殺」という文言に違和感を持つひとりですので

「自死」という文言を知り・選び・使うようになり数年が経ちます。

言葉ひとつとっても「自死という出来事」はとても大きな出来事で

とてもデリケートな問題ですね。



今日は「日本に於ける自死という出来事について」

私が何度も何度も拝見し、

様々な感情からの涙を流した映画をシェアさせて頂きます。

リフレーム・カウンセリングルーム FBの方では

シェアさせて頂いておりますが今回ブログの方にもUpさせて頂くにあたり

「自殺者1万人を救う戦い」を製作されました

アイルランド人のレネ・ダイグナンさんに許可を頂きました。

レネ監督は日本にいらして16年。

普段の本業はEUの駐日代表部で経済担当官をされていて

また大学講師をされていらっしゃる方です。

この作品のタイトルと内容から「レネさんの想いやメッセージ」

が伝わって来ます





面識のない私に

Gambarimasho!


のメッセージを下さったReneさん。

返信を拝見した今朝は心の「繋がり」という事にとても心が温かくなりました。

(長文の和訳をするのに時間を要する私なので意味を知るまでドキドキでしたが)





このブログを訪れて下さっている沢山の方々に・・・

必要とされていらっしゃる沢山の方々に・・・。

「何か」が届く事を願っています。



30年近く前、高校時代に同級生を自死でなくし

10年前に叔母を自死でなくし

数年前に自身の性に揺らいでいたと思われる従妹を

自死でなくしたひとりとして。


また隣家で起きた自死直後の現場を目撃してしまったひとりとして。


そして私自身が過去に強い自殺願望を持っていたひとりとして。

適切な心のケアを受ける選択をし

その願望のカラクリを認識することで自殺願望が全く起きなくなり。

「本当に生きていて良かった」

「本当に間に合って良かった」

「気付かぬままで、衝動的に死を選んでいなくて良かった」

と心から胸をなで下ろしたひとりとして。

私自身の「死にたい気持ち」がなぜ起きていたか?の

「カラクリ」を知ることで

「こんなことで人が死んでたまるか」と強く感じたひとりとして。



そう感じた時に

私の身近で起きた自死の背景のカラクリを想像せずには

いられなかったひとりとして。

想像して改めてとても残念だったひとりとして。



自分以外の他者を変えることは出来ないけれども

私達、ひとりひとりが置かれる状況や環境を変えていくということの

何かが・・・ほんの少しでも。

ハチドリの一滴であっても。

もしかしたら私にはできるかもしれないと感じ。

そして、それをしたいと強く感じ

歩き続けているひとりとして。





雨にも負けず、

風にも負けず、

雪にも夏の暑さにも負けぬ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    宮沢賢治


私は我慢強いということは悪いことだと思っていませんが。

その我慢の仕方は適切ですか?

もし・・・

ご自分の感情を偽る・押し込めることを頑張っていて

辛くなっているのであれば。

なぜ頑張りますか?

それは誰のためですか?


その頑張りや労力を

まずは「ご自分を救うこと」に使ってみるというのはどうですか?







このメッセージが全ての方に必要だと考えていません。

でも・・・インフォメーションを続けたいと思っています。





          ひとりの仲間として

                Hirano Naomi








この作品のラストに登場されている「東尋坊の用心棒さん」が

数年前に釧路に自殺防止対策の講演にいらして私も参加しました。

私の大好きな方のひとりです。

「日本の自殺防止対策の孤独の象徴」という所で毎回涙が出ます。

また私個人の反応として

「誰も死にたくない・・・助けをまっている」という部分で

毎回、身体の一部がもぎ取られるような感覚が起きます。

「苦しんでいることに気付けなかった」という感情が起ります。

でも今は知識として「起って当然の感情」と理解しているので

その感情に翻弄されなくなりました。


また作品に「東尋坊の海」が映っていることで。

高校の同級生と叔母が海で自死していること。

また自死ということではありませんが

私が小学5年生の時に叔父が海での事故で亡くなっていること。

その時にちゃんとお別れが出来ていなかったという

私の背景からの反応も起こります。


でも心理の専門家の学びで知識として知ることと。

長年、セラピー・心理療法・集団療法などを

受けることを選択し自分を癒すことが出来ていますので

この反応を自分のパワーに変えていけています。


何十年経っても反応は起るけれど、翻弄されなくなり

故人への感謝の気持ちを力へ変換していけるようになりました。


地域に於いて・・・

また日本という国に於いて・・・

「心のケアを受ける」ということが少しでも浸透するように。

もちろん問題の本質をみる心のケアが・・・。

そのために私にできることをしていこうと思います。



そして

問題の本質をみるこの作品を製作されたReneさんの人間性ということに

とても感謝します。