さてさて
皆さまは アルコール依存症 という病気はご存知でしょうか?
とても身近なテーマだと私は思っています。
私も過去に、「自身がアルコール依存症である」と自覚した時は愕然としたひとりです。
アルコールのテーマがあるご家庭に育つお子さんが
とても理解しやすい絵本だと感じましたのでシェアさせていただきます。
そしてこちらの絵本の読み聞かせ動画も見付けましたので
ぜひ貼らせて頂きたいと思いました。
【出典:youtubeより】
参考文献:プルスアルハ:ゆまに書房
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こちらを訪れて下さっている皆様はご覧になられていかがでしたか?
私はとても切ない気持ちになりました。
お父さんは・・・または おかあさんは・・・もしくは両方が
おじいちゃんは・・・おばあちゃんは・・・
「アルコール依存症という病気だから こうだったんだ」という事が知識として
その子の年齢に応じて理解できていくと
子どもの抱いてしまう悲しみや恐怖・不安・怒り・惨めな気持ちなどの混乱や
「自分のせいでこうなっているのでは?」というような間違った思い込み
無実の罪の罪悪感は薄まっていくかもしれないですね。
そのまま罪悪感や不安や混乱でいっぱいのままで生きていく大人が減るかもしれません。
ハル君の家にココちゃんがいて・・・ここはハル君のために本当に良かったと思います。
ペットのココちゃんと一緒にいる時間や空間が、ハル君にとってこの家の中での唯一の「安全基地」であったかもしれませんから。
お父さんとお母さんがいつも喧嘩している・・・怒鳴り声や・・・いつも冷戦状態である・・・
子どもにとってこれは不安と悲しみと怒りでいっぱいになりますね。
例えば「親の離婚」はするのも、しないのも子どもは傷付くと言われています。
怒鳴り声や、物の割れる音などがいつも響いているような家で育つと、大人になってからも音でビクビクしちゃうかもしれません。
私も、些細な音でもいちいちビクビクしてしまうひとりです。
これだけ自分をケアし続けていても残っています。
また揉めるような空気を素早くキャッチして、自分がなんとか止めなきゃ!という衝動が瞬時に出てくるかもしれません。
混乱の多い人間関係にいつも自分から巻き込まれていっていたり
なにをするのでも、いつも不安が先に出てきて仕方がなかったり
恋愛でもいつも問題の多い相手に惹かれ、その相手を自分の力で変えること
ここに全エネルギーを使ってしまうかもしれません。
子どもの時に変えられなかった親の代わりに、パートナーを変えようと努力したりコントロールしようとするのが人生のリベンジになっていたり
アルコールや、処方箋薬や市販薬の乱用、借金を繰り返すような買物、恋愛依存
自己治療であったとしても、依存症をテーマにもつ方々は否認の塊であると言われています。
変えようと努力し続けても、家族は途方に暮れてしまうかもしれませんね。
無自覚であったとしてもこのように上の世代のテーマ(問題)が下の世代に連鎖するのは辛いことだと思います。
大人になってからも、親の人生を変えるために生きている自分に気付けたら
私の人生っていったいなんなの?と怒りと悲しみでいっぱいになるかもしれませんね。
また、アルコール依存症は自死と密接だと言われています。
ハル君のご両親が、子どもとの関りをもてるような訓練を受けている心理の専門家の所へ
ハル君とお姉ちゃんを連れていく選択ができるといいなと思います。
もちろん行かない選択も尊重されますので
ハル君とお姉ちゃんが、児童期や思春期になにかしらの症状を出せたり、
大人になってからでも自分自身でなにかしらの生きにくさに気付けて
自分で心理の専門家の所へ行くことを選べるといいなと思います。
私にできることは、そういった傷付いた心をケアする専門性をもった安全な場所があるということが
更に広く世の中に浸透していくように・・・
これからも誇りをもってこのお仕事をさせていただきたいと思っています。
それでは、また